2.「時給120円やないか!!」
家から徒歩二分のスーパーでレジ打ちのアルバイトをしている。そこそこ時給はいいほうだ。普段は夜の時間帯だけ働いているので客もあまり来ない。半額になった惣菜を買いに来る客くらいだ。立っているだけで給料を頂けるのでいい仕事だと思う。
そんな自分も暇な長期休みは昼の繫盛期にも入る。昼のスーパーはおばさんたちとの戦争だ。先日おばさん?おばあさん?のレジを担当した。ひとまず普通に接客が終了した。するとレシートを持ってこちらに来た。
客「あんたこれ違うんやないの?」
どうやら茄子の値段がちがうらしい。しかし茄子はレジのタッチパネルで登録するので間違えるはずがない。上の人を呼んで対応してもらった。そもそもレジの設定値段が間違っていたらしい。
しばらくしてその客がわざわざこちらに来て、返金された30円を見せてこう言ってきた。
客「返してもらったでな!あんたのミスのせいで15分損したわ!」
それを聞いていろんな感情が沸いてきた。こちらも店の一員であるので無感情の謝罪をしつつ、心の中で言い返しておいた。
「時給120円やないか!!」